不安を見える化して整理しよう – 感情ノートのススメ -(感情ノート②)
心がザワザワしたり不安に駆られることを減らして、自信を持ちたい、心を明るい状態で安定させたい、そう思ったら、なんでも書き出すノートを1冊用意しましょう。なんでも書いていいけれど、あえてここでは「感情ノート」と呼ぶことにします。なぜなら一番大切なのは自分の感情に気が付くことだからです。誰にも明かす必要のない、言葉を選ぶ必要のない、自分の正直な心と対話するためのノートです。このノートを書くことのメリットはたくさんあるのでいくつか投稿しながら紹介していきたいと思います。
感情ノートを書くにあたって意気込む必要はありません。気の向くまま好きに書きましょう！良い効果がいっぱいあるので、是非毎日の習慣にしましょう！
ザワザワや不安の原因を見える化する
なんとなくザワザワする、なんとなく不安な気持ちで落ち着かない、そういう時はノートに何が心で起こっているか、何に反応しているのか、何を恐れているのか、ザワザワや不安の原因を書き出しましょう。漠然と不安がるのではなく、きちんと問題を認知し整理することでネガティブ思考の再生回数を随分と減らすことができます。
アメリカの社会心理学者ジェームズ・ペネベーガーは、感情やザワザワしたものを言語化し紙に書き出すと、ストレスホルモンのコチゾールが減少すると述べています。
また、整理することで、問題は思っていたほど大したことなかった、思っていたより悩みの種は少なかった、という結果を得ることもあります。
不安要素を見える化したら、それに対処する術があるかを考え、合わせて書き留めておきましょう。「対処していけるから大丈夫！」と問題に対して対処法を結びつけて考えることで不安を減らせます。
できることから対処して、問題を絞りましょう。
目の前にある問題とは
問題を絞ったところで、ザワザワや不安の原因となっている、あなたの抱える問題とは何ですか？
フロイトやユング、シュタイナーなどの心理学者によると、目の前にある問題とは、心の奥にある感情や記憶の再生です。頭の記憶には残っていないかもしれません。しかし、生まれてこの方、特に幼少期に体験したことは、心の奥底に抑圧されて残っています。意識上に浮かび上がって来ていないだけで在るのです。
心の奥底にある心の傷、思い込み、悲しみ、恨み、恐怖、不安、寂しさ、不信など、「無意識に留まっている恐れのエネルギーが現実化したもの」、それが今「目の前にある問題」なのです。
ですから「自分の心に何があるか」に気が付き、ひとつひとつクリーニングしていくことが大切です。
感情をクリーニングする
感情をクリーニングすると、心が自由に解放されていきます。すると、ありのままの自分らしい生き方ができたり、自己実現が可能になったりします。
感情ノートに思いつくまま「感じたこと」を書き出すだけでもデトックス効果、クリーニング効果があります。
時には揚げもの鍋にこびり付いた汚れのように、なかなか落ちないしつこい負の感情もあります。傷の深いものや収まらない怒りは何度でも書き出しましょう。書いた後、破りたかったらそのページを破いてしまってもいいのです。
時にはノートに書いた上から「そんな自分もOK、よく頑張ったね！」と花丸をつけて自分を認めて受け入れる方法を取ると良いこともあります。
もしも問題となっている感情や思考の元となる過去の記憶に辿り着くことができたなら、その時の自分に寄り添って、一緒に気持ちを分かち合ってあげてください。どうして今の自分があるかを理解した時点で負の感情が浄化され、心が解放されることもあります。
クリーニング方法は他にも効果てきめんなものがあります。長くなるので詳細は別の投稿で紹介しますね。
まず初めに大切なのは「問題の本質を捉えること」です。
繰り返しになりますが、「目の前にある問題」とは、心の奥にある恐れが再生して現実化したものなのです。
ジャッジしない、常識を気にしない
感情ノートは一日の終わりに書くのがオススメです。今日一日起きた出来事を振り返り、その出来事をきっかけに何を感じたかを書き出してみましょう！
「こんなこと思ってしまう自分は最低だ」なんて思う必要はありません。「こんな醜い感情を抱いてしまって良いのか」と自問する必要もありません。
常識や世間体は一切気にしないでください。
例えば親に対する恨みや怒りがあるとして、「親には感謝すべきだ、親を悪く言うべきでない」という常識は一旦取り外してください。親には別で感謝すればいい。親は正義のつもりでも悪気はなくても子供をめちゃくちゃに傷つけてしまうことはよくあることです。
感情は「起こるもの」です。口悪い感情が出てきたとしても「あなたの状態」であって、魂レベルから見る「あなたの本質」ではありません。
くれぐれも何か起こった感情を悪いとジャッジしたり「自分はそんな悪いやつのはずがない」と無視をして、心に蓋をしてしまわないように注意してください！！
今ここで大切なのは、自分の心を救ってあげることです。深い傷を癒し、恐れから解放することです。
誰にも見せることのないノートに、自分の奥深いところと向き合い、今の感情をどんどん書き出しましょう。
今日のポイントまとめ
・感情や不安を言語化し紙に書き出すと心が鎮まる、ストレスが減少する
・問題と対処法を合わせて書き出すと、負の思考回数を減らすことができる
・今日の出来事を振り返りそこで起きた感情を書き出すことで今の自分に気が付くことができる
・目の前にある問題とは、心の奥にある感情や記憶の再生であり、恐れのエネルギーが現実化したもの
・良い悪いとジャッジはせず、常識や世間体も気にせず、自分に起こっている感情をどんどん書き出そう
・感情を書き出してクリーニングしよう
・まずは自分の深いところを知りましょう
