サスティナブルという言葉の一人歩き

サスティナブルという言葉。最近やっと噛まずに言えるようになりました。この言葉の出始めの10年前は、5回くらいは検索して意味を調べ直したものでした。

何でもかんでもそうですが、英語で言えばカッコイイということなのでしょうか。言葉は意味が通じないと意味がない。つい最近であれば「ロックダウン」。「日本語で言ってよ、小池知事!」って内心思っておりました。ちょっと最近、カタカナが氾濫しすぎてません?

サスティナブルは特にファッション業界で言われ出したので、オシャレ感演出である程度は仕方ないとは思います。

と、まあ、カタカナ氾濫の話は傍に置くとします。

サスティナブルやエコ、ついでにいうと脱プラや脱炭素。環境に配慮と謳いがならも嘘のものが多かったり、結局ただの売り文句にすぎないことが多いです。

私は最近服を作ったり、アパレルの展示会をコーディネートしたり、ジュエリーの販売に携わったりしますが、本当の意味でのサスティナブルをファッションに取り入れられないかというキーワードが頭にいつもあります。かといって、そんな本気でファッション業界で道を追求していくつもりはないのですが・・・。

最近サスティナブルを売りにリリースしたあるジュエリーブランドがあるのですが、「オシャレな上に多少なりとも環境に配慮できてたら良いよね」っていう良心もあるのはあるのでしょうが、デザイナーさんのSNSを覗いてみるとツッコミどころが多くて「どこがサスティナブルやっ!」と思ってしまいました(笑)。そもそも素材のチョイスにビジネスの匂いしかしないんですが。実際お会いしてますが、本当にサスティナブルな考えを持っている人は、話をしているとそれが本物かどうか話す内容ですぐ判ります。なんでも無害で完璧なんて無理だと思うけど、取ってつけたようなサスティナブルが本当に多くて白けます。ものづくりの背景はきちんと調べたりインタビューしたりしたいと改めて思いました。

サスティナブルを言うのであれば、ご自身の普段の生活からもできるだけ環境配慮してこそ、その思いがブランドを通して伝わるように思います。

例えばオーガニックレストランでオーガニック野菜を提供しているけど、店主が普段合成洗剤で水や土壌を汚染しまくっていたり、日常的に添加物だらけのインスタント食品を食べていたらどう思いますか?ビジネスだけオーガニックで「あなたの謳っているオーガニックってどういうこと??」「本当にオーガニックがいいと思ってる?」っていうことと似ています。
*それを絶対使うな、絶対食べるなという話ではないですよ。主軸をどこに置いているかという話です。

 

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2021年07月21日 | Posted in コラム, 環境・社会問題 | | Comments Closed 

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