森の或る部屋で森を食べる。

(撮影:篠原智之)

 

展示会「森の在る部屋」でお料理しました

「森を標本にしたような空間」でのお料理だったので、私も森をイメージして作りました。昔登山に行った時の印象的な光景を表現しました。食卓名を「森に棲む灯」と命名していただきました。

(撮影:篠原智之)

それは暗い森の中に倒木などで優しく日が差す場所ができて、突如として小さく彩の起った世界。倒木に生した苔から胞子が花をつけたように伸びてキラキラしていたり。蔓植物が伸びていたり。花がポツポツ咲いていたり。日が差すと周りより植物が多様になって面白い。

 

(撮影:篠原智之)

 

生した苔に伸びた胞子は、ピーマンソースリゾットとフェンネルの花で表現しました。サラダは蔓植物を表現しています。ピンクのソースで花を。ちなみにソースは黒米甘酒と赤玉ねぎで作ったドレッシングです。

 

お客様からは「一生の思い出です!」「数日後もまだ余韻に浸っています」「感動しました!!」とかなり嬉しいご感想をいただきました!!

40名、満席御礼。他にもレコッコレのお客様にも多数ご予約いただいたようですが、お席の準備ができなかったようです・・・。

(撮影:篠原智之)

 

来てらっしゃる方々がみなさんアーティスティック!お着物、初めて見るような取り合わせ、と思ったら、うまく男性用を取り合わせていたようです。渋さがマッチしたセンス高い着こなしだったな〜。

 

(撮影:篠原智之)

忙しくてほとんどお客様とは接する時間がなかったのですが。束の間のおしゃべりタイム。イソイソとしている私を捕まえてくれて、色々な感想を伝えてくださりこちらが本当に感動しました!!ありがとうございます!

 

(撮影:篠原智之)

会場である卉奏(キソウ)オーナーの篠原智之さんの空間演出がすごい!細部へのこだわり全てとなるとなかなかご紹介仕切れません・・・。

 

(撮影:篠原智之)

ちょこまか、盛り付けに手数多く1人では無理だったので、半分はギャラリースタッフのほしさんに手伝ってもらうことに・・・。ほしさんごめんなさい、ありがとう!!

 

ほしさんはお料理に「妖精のワルツ」などとタイトルをつけてくれたり、おしぼりもわざわざテーマに合わせて布を買って来て割いて作ってらっしゃいました。細かい演出に頭が下がります。

(サラダの葉っぱの持ちが悪く・・・。2日目は盛り付けに苦労して余計時間がかかってしまった・・。難しい課題が色々。元気なマイクロリーフを育てている方いらっしゃったら教えてください!)

 

 

(撮影:篠原智之)

卉奏を工事したie工房のシンさんとギャラリーie運営の奥様。大大大好きなご夫婦にも再会できて楽しかった〜!!

 

 

 

(撮影:篠原智之)

お菓子の3点盛りと森の標本とハーブティー

左からブルーベリータルト、ゴボウ入りオートミールクッキー、チョコレートムースのカヌレ。

オートミールクッキーは、ゴボウをオーブンでドライにしたものとドライマンゴーやココナッツフレークと併せて焼きました。

いつも作っているチョコレートムースをカヌレ型で寒天で固めました。ムース感の残し具合が難しい・・・。

お菓子と一緒にお皿に乗っているのが篠原智之さんの作ったお土産、「森の標本」です。

古い本に閉じたまま忘れてしまった押し花のようなイメージで真鍮と古い本をロウ引きして作ったそうです。

 

他、オーガニックハーブティーを私のイメージ「忘れられない夏の思い出」でブレンドいただきました。ハーブティーのタイトルは「花冠の標本」と名付けられました。

 

 

 

(撮影:篠原智之)

料理のプレートについて

このプレートは、私の要望に応えていただき篠原さんがチタンを手で加工して制作したものです。取っ手は流木で作ったものもあればウォールナットや黒檀を使ったものなどバリエーションが色々。

(撮影:篠原智之)

金属は硬くて冷たいものというイメージが強いけど、篠原さんの作品は柔らかさ、繊細さ、そんな印象の残るものなので不思議です。

お菓子を置いたプレートは釉薬で様々に綺麗な青色がついていて、宮古島で見た海を思い出します。深い色だったり透明感ある明るいブルーだったり。

(撮影:篠原智之)

カトラリー置き、落ち葉をモチーフにしたものですごく繊細なんです。これが金属?遠目に見たら本当に落ち葉かと見間違えそうです。どうやって加工したのだろう・・・。

 

(撮影:篠原智之)

お菓子を食べるカトラリーは、羊羹を切る時に使うような和菓子切りの形を提案して作ってもらいました。私の想像を超える素晴らしいフォルムで仕上がって来たのでびっくり!

 

他にも色々、オシボリ置きにも使える茶托やカトラリー、盆など、チタンや洋白、真鍮などで作った器類に出会えます。金属の加工は打って模様をつける、天然素材で酸化皮膜をつける、漆を塗る、釉薬を塗って焼くなどしています。こんな作品他にないですよ!!

金属の加工はかなり時間がかかる上に、硬いだけあって糸鋸など道具もすぐに壊れるそうです。糸鋸をネットで大量発注していました。

 

 

 

展示会「森に棲む灯」で出会えるものは!?

岡山から来られた夫婦で作家をしているDECO+さんの作品と、上記で紹介した篠原さんの作品をご購入いただけます。

旦那様は、鉄工、木工担当。奥様は、アクセサリー製作、金工担当。

鉄ものは、気軽に取り入れやすい小物中心に、暮らしになじむ物をカタチにしています。アクセサリーは、おもに金工や天然石を使用し、シンプルで普段の生活に寄り添う装身具を意識して製作しています。

 

ツリースタンド、買いました!念願!こんなに大きい枝を挿さなくても、小さい枝をいくつも挿すとかそんな感じでも家に森を作れますよ!

 

鉄と木を使ったテーブルライト。素敵です!ここに写っている男性が篠原智之さんです!

 

(撮影:DECO+)

分厚い木のメモパッド、買いました!!クリップは新しいものを焼いてアンティーク感を出しているそうです。

 

(撮影:DECO+)

 

(撮影:DECO+)

(撮影:篠原智之)

 

心ときめくものばかり。

ため息が漏れる。

 

卉奏(キソウ)へのアクセス

展示会は17日までです。

〒563-0054
大阪府池田市大和町4-13

TEL 072-734-7320
OPEN/CLOSE 11:00~18:00

営業日 土日祝
※平日はご予約にてお越しいただける日もございます。
詳しくはその月の営業日ブログ、SNSをご覧くださいませ。

http://acru.jp

 

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2018年09月09日 | Posted in WORK, お仕事回想録, 料理・製菓 | | Comments Closed 

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