だからひろがれ、「弁当の日」!

(画像は共同通信社のページから拝借https://www.kyodo.co.jp/bentounohi/)

料理は人生を作ること

毎日でなくてもいい、たまには料理しよう!料理は人生を作ります。例えば料理は、物事の見方を肯定的に変える機会、人との絆を深める機会になりえます。人や自然に生かして頂いている事を思い出し、物事を感謝と共に受け止められるようになります。私がたくさんの良き仲間と出会えたのも、レ コッコレで料理をしてきたからです。お客様の中にも「食べ方」「生き方」「物の見方」が変わり、新たな生き甲斐を見つけられた方もいらっしゃいます。

「料理っていいな!」、そう思い出させてくれた素晴らしい取り組みを紹介します。小学校の校長先生が考えた子供向けのものですが、忙しさによって生きる上で大切なことを見過ごしがちな大人にも何か感じさせるものがあると思います。

「弁当の日」とは・・

香川県の小学校で始まった「弁当の日」という取り組みをご存知ですか。子供が年に数回自分で弁当を作って学校に持っていくという取り組みです。生きていくための基本的な力をつける時間です。子供が何を作るか考え、自分で買い出しに行き、調理をしておかずを詰め、最後は片付けもします。弁当の日の体験を通じて食べ物が「いのちのリレーバトン」であることを学びます。食材を通じてたくさんの人が手をかけているからこそ食事ができること、野菜一つ一つが命であること、自分たちが生かしてもらっていることなどに気が付けます。弁当の日を通じて子供達は、想像力が培われ、感性が磨かれ、物事を感謝とともに受け止められるようになります。最初は親の手を借りないと作れなかった弁当も、自分で作れるようになることで自信がつき、自己肯定感が生まれます。大変さを知り親に感謝の念を覚える、自分が作った料理で家族に喜んでもらい、人に喜んでもらうことは嬉しいと知るなど、人の成長に欠かせない大切な体験をすることができます。

この素晴らしい取り組みを考案したのは香川県の小学校、中学校の校長を歴任した竹下和男氏です。3月25日に大阪で講演会があるので、この記事の最後に告知を掲載します。

竹下校長先生が卒業生に贈った言葉

竹下氏が校長先生時代に滝宮小学校卒業生に贈った言葉の一部抜粋を紹介します↓↓(ピンク字の部分)

食事を作ることの大変さが分かり、家族を有り難く思った人は優しい人です。
手順良くできた人は、給料をもらえる仕事に就いた時にも、仕事の段取りのいい人です。
食材が揃わなかったり調理を失敗したりした時に献立の変更ができた人は工夫できる人です。
友達や家族の調理の様子を見て、技を一つでも盗めた人は、自ら学ぶ人です。
旬の野菜や魚の、色彩・香り・食感・味わいを楽しめた人は、心豊かな人です。
一粒の米・一個の白菜・一本の大根の中にも「命」を感じた人は、思いやりのある人です。
食材が弁当箱に納まるまでの道のりに、たくさんの働く人を思い描けた人は、想像力のある人です。
シャケの切り身に、生きていた姿を想像して「ごめん」が言えた人は情け深い人です。
登下校の道すがら、稲や野菜が育っていくのを嬉しく感じた人は、慈しむ心のある人です。
調理をしながら、トレイやパックのゴミの多さに驚いた人は、社会を良くしていける人です。

料理をすると「生きる力が身につく」「感性が磨かれる」「人生を豊かに幸せにする」、そう気付かせてくれますね。また、「弁当の日」を体験した子供達がたくさんいると、将来日本の社会がより人に温かく、より明るくなるような、そんな希望が持てます。「弁当の日」という取り組みが、全国へともっと広がるよう応援したいと思います。

こちらは「弁当の日」紹介動画です↓↓

生き生きした子供達の顔から、「弁当の日」の素晴らしさが伝わります!

「弁当の日」講演会案内

講演会名:第11回食育情報交換会・おたべの会
     『発達障害と食を考えよう』-料理を通じた子供達の健やかな成長を願って-

日時:平成30年3月25日 開場 10:00 開演 10:40 終了 16:50
会場:大阪ガス ハグミュージアム 5F ハグホール
申し込み:こくちーず「第11回 食育情報交換会・発達障害と食を考えよう」申し込みページ
参加費1000円
プログラム
10:40 基調講演「発達障害と”弁当の日”」 “弁当の日”提唱者 竹下 和男 氏
12:00 「子ども達の心と身体の発達と食」 大阪ガス
昼 食 お弁当の持参歓迎・お弁当をご希望の方は当日500円で会場販売もあります。
13:20 講演Ⅰ 「人間脳を育てる」発達支援コーチ 灰谷 孝 氏
14:15 講演Ⅱ 「摂食障害をのりこえて」「キッチンの科学プロジェクト」代表 金子 浩子 氏
15:00 講演Ⅲ 「子育てを俯瞰する」岐阜県「弁当の日」応援団 事務局長 渡邉 雅美 氏
15:45 講師、参加者による意見交換
16:15 「スライドショー」竹下 和男 氏
16:30 「医療現場と発達障害」昇 幹夫 氏

私もぜひ伺いたいところですが、大切な先約があって行けません・・・。講演会に足を運ばれた方はまた感想を教えてくださいね!!

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2018年03月22日 | Posted in コラム, 環境・社会問題 | | No Comments » 

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