やりたいことを見つけよう!「好きなこと研究」のやり方
仕事に向かう時間は人生の大半を占めるにも関わらず、その仕事が「生計のベースとしては悪くない」、だけど「楽しくない」「しんどい」と思う人がたくさんいます。そして口々に「やりたいことが分からない」とおっしゃいます。今日はそんな皆さんに何かヒントになればいいな〜と思って記事を書きました。
目次
好きなことの見つけ方
やりたいことや好きなことが分からないと思っている人は、現状のルーティーンの中で新たなそれを発見する可能性はほぼないでしょう。世の中にはたくさんの職業があるけれど、その存在を知らなければ「それがやりたい」なんて思わない。例えばですが、システムエンジニアという職業を知らなければ「システムエンジニアになろう」とは思わないわけです。外部の人と接触のない職種の方は特にそうですが、会社と家との行き来、同じ飲み友達、いつも行く好きなお出かけスポットという今のルーティーンの中ではなかなか自分の知っている世界に広がりは持てません。自分一人が知っていることなんてほんの少しで、世の中には様々な仕事やユニークな事業があるものです。
やりたいことが分からない人は「好きなもの研究」が不足しています。もっとたくさんの世界に触れたらいいと思います。具体的に簡単にできることをリストアップします。
・たくさんの本や雑誌を見る
・ドキュメンタリー番組を観る
・異業種交流会や勉強会に顔を出す
・バーや立ち飲み屋、街の小さいコーヒーショップで新しい人と知り合う
・いろんな展示会に出かける
・映画を観る
・新しいお稽古事を始める
・イベントやワークショップに参加する
・旅行先で新体験をする
早くにやりたいことに出会えた人の方が圧倒的に少なくて、多くの人にとって本当に「やりたいこと」は、本気で努力しないとなかなか見つかるものではないと思います。教育環境によるところも大きいと思います(学校は仕事をするってどういうことか、将来どんな選択肢があるのか、例えば今習っている微分積分がどんな職業で役立つのかを示し、生徒が目標を持てる教育をすべきだと私は考えます)。今のところ現実はそんなものです。だから「自分には好きなものがない」と落ち込むのではなく、「まだ知らないだけでこれからどんな好きなものに出会えるかな」とぜひ気持ちを切り替えてください!気負うことなく宝探しをするように、まずは楽しいと感じることにアンテナを張りましょう。
例え本が嫌いでも・・・
書店には奇抜なアイディアで成功した話、成功するには何が大切かを説いたもの、「普通の私」が売れた話、〇〇歳で何億と借金を背負ったけど今は大成功を収めている話、個人でも始められそうな様々なビジネス書があるわけです。本の経験談は選りすぐりの話が多く先人の経験と知恵が頂けるので、読み進むうちに力が湧いたり夢やアイディアをもらえたりとワクワクします。最近私が購入した本は個人でも輸入ビジネスができるというガイダンス本です。旅行も兼ねて海外のギフトショー(食品、雑貨、家電などあらゆるものの展示会)に赴き輸入したいものを見つける、それを日本でBtoBで販売できれば面白いなーと思いました!
そうはいっても本に手が伸びない人って結構いると思うんですよね。読書嫌いの人はどうしたら良いでしょう?
斜め読みをする
私のような本好きでも読むのが面倒な時はあります。そんな時やるのが「斜め読み」です。
まずは本の「見出し」を一通り見ます。見出しだけでもある程度その本のメッセージが伝わります。そして気になる見出しを1つか2つ見つけてそのページへ飛んで読みます。私は大抵飛んだ先の前後のページも合わせて読みます。
重要箇所を太字にしてくれている本であれば、最低限その箇所だけでも拾い読みするといいでしょう。
情報誌や雑誌を見る
ほか情報誌、雑誌であれば図解や写真付きなので本嫌いでもより見やすいですよね。また、いくつかの特集が本よりも短くまとまっているので短時間で何かしらの情報や知識を得ることができます。次の章ではある印象に残った雑誌の特集を紹介します。一冊の本を読み切るのとは違い、わずか数ページでもインパクトのある情報を得ることができるので読書嫌いでも良さそう!
アイディアを拾う
いつも購読しているわけではないのですが、ある人からオススメしてもらった雑誌「自遊人」の特集で印象に残ったものがありました。「ソーシャルデザイン」についてです。「ソーシャルデザイン」とはグッドデザイン賞の審査会を実施している「公益財団法人 日本デザイン振興会」が創った言葉です。「社会的な課題を解決するために社会をデザインする」というような取り組みです。
私が目にした特集は、「おてらおやつクラブ」でした。お寺の「仏様へのお供えを貧困家庭におすそ分けする」という社会インフラデザインです。SNSやお寺の掲示板を使ってわずか5年で1000を超えるお寺が参加することとなり、貧困家庭をサポートする幾つかの支援団体と連携しながらお供え物を貧困家庭に届ける活動をされています。
この話は「ビジネス例」ではないけれど、ビジネスとして、あるいは何かの社会貢献活動としてでもいいのですが、自分だったら何ができるかな〜と考えるヒントになりませんか?小さくとも何か自分で事業がしたいとして、すぐに「資金がないからできない」と思うのではなく、お金がなくても既存の店や施設に働きかけ「新しい繋がりを機能させる仕組み」を考えることで事業ができるかもしれません。Air B&Bだってそうですよね。「世界中の一般人宅の部屋」を活用する仕組みを作ってビジネス化したわけです。お金をかけずに成功したビジネス例の一つですね。
アイディアはゼロから生み出されることよりも「何か発端があって閃きが起こる」ことが多いと思います。「面白いな」「応用できそうだな」、そういうアイディアや思想に出会うことも、自分のやりたいことに繋がるので大切です。
感動体験をする
好きなことを仕事にしている人は、「自分のした素晴らしい体験を多くの人にもしてもらいたい」と自分がえらく感動したものを人に伝えたくて仕事を選んでいるケースがとても多いと思います。
私の場合も自然素材の食事がまずめちゃくちゃ美味しい上に人生を変えるものだったので、その素晴らしさを伝えるべく飲食店を開業しました。
今は食事以外にも「これめっちゃいいでしょ?」と伝えたいことがたくさんあるので「イベントコーディネーター」とでもいいましょうか、展示会企画を重ねることとなりました。
例えば私の友達は、ある時一杯のエスプレッソに感動し、その美味しさを他の人にも味わってほしいとアパレル業から転身して珈琲屋を開業しました(心斎橋のmillpour)。
鬱だった人が食事改善と加圧トレーニングで健康と人生を取り戻し、加圧トレーニングジムを開業しています(堺筋本町のフカトレ)。
『心打たれる感動体験が自分のやりたいことになる』
感動できそうなことを探して積極的に感動する、それこそ宝探しみたいなもの!トキメキをアンテナに探してみてくださいね!
ただし感動は狙ってできるものばかりではありません。期待していなかったからこそびっくりして感動する、というパターンもたくさんあります。だからなんでも「食わず嫌い」をせずに色んな体験をしてみる好奇心が大切かもしれませんね。
テレビは持っていなくてもドキュメンタリー番組観られます
私はテレビなしの生活を長年送っています。と言ってもネットでテレビ番組が観れてしまう時代です。yahooのプラットフォームにある「Gyao!」では主要なドキュメンタリー番組を無料で観ることができます。カテゴリーにドキュメンタリーがなくなってしまったので検索で番組名を入れてください。観た番組は視聴履歴に出てくるのでその後は検索いらずで楽しめます。
情熱大陸、カンブリア宮殿、工場へ行こう、Life 夢の形、セブンルール、未来創世記ジパング、ガイアの夜明け など。
好きな時に観られるのがネット番組のいいところ!
ドキュメンタリー番組は様々な業界の様々な仕事が見られてとても勉強になります。私の場合、実際アイディアをもらうことは圧倒的に書籍の方が多いのですが、趣向を凝らし情熱を燃やし、何かにひたむきに頑張っている人の姿はとても刺激的です。
展示会に出かけるときは
例えば洋服、伝統工芸、クラフト、アート、なんでもですが展示会に出かけるときはできるだけ作家在廊の日を選びましょう!モノづくりの背景を知ること、作家の思想に触れること、それが本当に作品に触れようとすることです。そういうことを知って見ることと、何も知らないでただ見ることとは感じられ方が全く違ってきます。どうやって作ったのか、どう苦労したのか、発想の原点は何なのか、そういうことを知ることは、目指していることが全く異なるモノづくり(有形無形に関わらず)だとしてもとっても参考になるんですよ!とても刺激的です!ドキュメンタリー番組を観るより展示会で実際自分の目で見る、手に触れる、作家の話を聞く、そういうことの方が何倍もヒントになることが私にはあります。何か具体的なアイディアとして思いつかなくても感性を開花し、思考をほぐし、インスプレーションを得やすい状態になります。しかも脳天にズズーンと来るような楽しさを感じ得たならば、その時って楽しいエネルギーを放ちまくっていますので、宇宙にアクセスしているような、何か好循環が生まれそうな運気が良くなりそうな気がするんですよね。
ワークショップに参加してみよう!
展示会などでもしあれば、作家の提供するワークショップに参加するとなお良しです。創作することの奥深さ、楽しさを体験するべきです。私は仕事は自分で創るものだと思っています(部署にもよるけど例え組織に所属していても、です)。有形無形に関わらず、創作の楽しさが分かってしまえば色々なアイディアを生み出すことが楽しくなり、自分で仕事を創ることが可能になってきます。
抱いた疑問を頭の隅に置いておく
日常の中で感じるふとした疑問、それを解決できるアイディアのヒントがないかなーと思っていると出会ってしまうことがあるのです!それを具体的にどう行動に移すか、どう実現するかを考えると、かなりのパワーが必要となることもありますが・・。洗濯機内のごみ取りネットや、東京地下鉄の車両と出口の位置案内図など、主婦が特許をとった話っていうのも、まさしくそういうことだったんじゃないかと想像します。
もしも何か仕事のアイディアを思い付いたなら
今では個人でも簡単にメディアが持てる時代です。最初は小さくていいから無理のない範囲で何か始めて見ませんか?今の仕事をやめろと言っているわけではありません。半職半X(エックス)、でもいいと思います!そして妄想レベルでもいいから一緒に語りましょう!人に話すことでもっと具体的なアイディアが出たり、面白がって聞いてくれている人がふと口にしたことが発端でさらなるアイディアに繋がったりするものです。
私主催のイベントではじゃんじゃんこんな話が飛び交うと楽しいな〜と思います。ぜひあなたのアイディア、聞かせてください♫
まだまだ書きたいことはあるけれど、長くなったので今日はこの辺で!
過去の記事も参考にしてください!!