日本の荒ぶる神様の話。須佐之男命は例えるとウルトラマンでアラレちゃん!


先日、いつものように竹田恒泰チャンネルを聴きながら料理をしていたのですが。

竹田先生(以前講義を何回か受けたのと慶應義塾大学で憲法学を教えているので先生と呼んでいます)が、古事記とここ最近の大災害にまつわるお話をされました。

これだけの大災害に見舞われると、普段神様を信じる者も「神様なんていないんじゃないか」「神が人を見捨てたのか」と感じることがあるでしょう。見放されたような絶望感を抱くかもしれません。この状況をどういう風に捉えられるかが古事記から読み取れると言います。

竹田先生の古事記の講義本を抜粋しながら紹介したいと思います。

古事記のストーリーにこのような箇所があります。

伊勢神宮の御祭神、天照大御神の弟に当たる須佐之男命は、本来勇猛迅速に荒れすさぶる嵐の神です。ですが伊邪那岐命(イザナキノミコト・父)から海原を統治するように命令されるも泣いてばかりいて統治を始めません。そこで伊邪那岐命は須佐之男命を地上世界に追放しました。

補足も入れましたがここから竹田先生の「古事記完全講義」原文です。

でも、須佐之男命は結構律儀なヤツだったんです。お姉さまの天照大御神に「こういう事情で、まかり行くことになった」と暇(いとま)の挨拶にやってくるわけです。ところが須佐之男命というのは勇猛迅速に荒れすさぶる神です。そうとう背が高い、大きな神様みたいです。どのくらいかというと、だいたいウルトラマンぐらい(笑)。そのぐらいありそうです。 須佐之男命はやんちゃで、「お母さんのところに行きたい、行きたい!」と言って泣き喚いて、それで暴風雨になって、山津波が起きたりするわけですね。どんな感じかというと『ドクター・スランプ』のアラレちゃんみたいな感じだったのではないでしょうか。「んちゃ!」って握手すると、(握手した人が)ドンドンドンって天井に頭ぶつけちゃったりとか、「ハックション!」で家がすっ飛ぶとかですね。「ボール取ってぇ」とか言われて、「はぁ〜い」って蹴ったら、ピュ〜って飛んで行ってなくなっちゃって、後ろから返ってくるような。要は地球一周してきたわけです。本人には悪気はないんだろうけどパワーがすごい。 須佐之男命も邪心はないんです。「お姉さまのところに報告に行こう!」って、ルンルンルンだかランランランだか知りませんけれども、スキップしたかどうかも知りませんけれども、そうやって行くと大地震が起きたり、地響きが起きたりするわけですよ。

古事記の観点から言えば、神様は偉大すぎて、大きすぎて、ちょっとくしゃみしたら暴風雨が起きて、ちょっとケンケンパーしたら大地震が起きてしまうような感じらしいのです。例えるなら子供が無邪気に草むらを走っている時にいつの間にか虫を踏み潰して殺してしまっているかもしれないように、そこには善も悪もない。邪心があったわけではない。そういうことに近いらしいのです。

古事記では神様は大自然のエネルギーのこと、もしくは大自然そのものを言いますが、自然は壮大でものすごく大きなエネルギーがあって、それに対して人間はものすごく小さい存在だということを思わされます。自然はもちろん豊かな恵みを与えてもくれますがそもそも危険なものなのです。だから神様が悪いとか人を殺したとかそういうことではないのです。

大自然は豊かでものすごく温かいものでもあるけれど、時にはとても厳しく残虐なものである、そもそもそういうものなのですね。これが大自然の両面性であり、神の両面性です。地震があるから温泉もあるというのも両面性ですね。

近頃地震続きですがそれは日本が神に見放された訳ではなく、もともと地震列島な訳です。来たる南海トラフも長いスパンで歴史的に繰り返されてきているものですね。変に悪い意味づけすることないと思います。

それで、この自然の脅威に対してどうしないといけないかというと、できるだけ正しい知識を持って危険を避け身を守らなければなりません。神様の通り道は避けるとか、地響きの影響を受けやすいところには住まないなど。悪徳業者が危険な場所と知りながら安く土地を売って住まわせる場合があるそうです。改めて自然の脅威を感じる機会となりましたが、日本は災害列島なのだと再認識し、一人一人がよくよく知識をつけより安全な場所を見極めること、災害に直結する場所に居を構えず身の安全を確保することが必要ではないでしょうか。調べて危険が確認されたとしてもその地に長年根を下ろし、特に苦労して耕した田畑など生活の基盤がある場合、なかなか去りがたいものがあると思いますが命には替えられません。本当に人ごとではなく身が締まりました。

 

古事記は日本の神話です。古事記の観点を知ることはとても面白く、現代を生きる私たちにも深く関連があります。古事記の講義36時間分を口語のまままとめたのが「古事記完全講義」ですが、「現代語古事記」と合わせて参考にすることをおすすめします。

ただストーリー展開を訳したのではなく、様々な気付きを与えてくれます。

補足資料:上記の説明に関連する「現代語古事記」原文

「伊邪那岐命から海原を知らす(統治する)ように命ぜられた建速須佐之男命は、国を治めず、泣きわめいてばかりいらっしゃいました。須佐之男命が泣いたことで青々とした山はことごとく枯れ山となり、河と海もことごとく干上がってしまいました。嵐神とされる須佐之男命の泣く様子は、まるで暴風雨を連想させるようなものではないでしょうか。激しい雨と風が山津波を起こして木々を押し流して枯山とし、またその涙に水が奪われて河と海が干上がるのを思い起こさせます。これにより、悪しき神の声が夏の蝿のように満ちあふれ、ありとあらゆる災いが起こりました。」

「追放された須佐之男命は、黄泉国にいらっしゃる母の伊邪那美命のところにおいでなる前に、高天原に上り、天照大御神に報告することになさいました。須佐之男命は追放されて心が荒ぶっていらっしゃったので、天に舞い上がる時、山、川、土はことごとく揺れ動きました。」

 

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被災者に早く安泰な暮らしが訪れますように。犠牲者のご冥福をお祈り致します。


2018年07月19日 | Posted in Column | | Comments Closed 

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